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三重ベタニヤについて

そして私たちベタニヤが目指すもの

ごあいさつ

これまで多くの皆様方から暖かいご支援とご協力をいただいてまいりました。心から御礼申し上げます。
 ベタニヤという冠をいただいた働きは、一粒の麦となって地に落ちた一人の病める人の心を慮って生まれたものです。その始まりは1984年のベタニヤ・ハウス建設基金の創設にあります。まことに小さな始まりで、“この指とまれ”の地道な運動として出発しました。そして今日を迎えることができるまでになりました。
 現在では、複数の事業所を展開するまでになり、2013年度末には特別養護老人ホームの完成を見ることになります。新興住宅団地の入り口に位置し、日常生活の匂いが漂う住宅地の中で、緑と水とに囲まれた自然豊かな環境の中にあります。

 

私たち三重ベタニヤはキリストの愛と奉仕の心をもって、皆様に質の高い奉仕を提供していきたいと願っております。
利用者やそのご家族、そして地域社会から信頼され、喜んでいただけるベタニヤとなれますよう、努めてまいります。
今後とも、皆様方のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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施設概要

〒514-2222
三重県津市豊が丘五丁目47番6-1号
TEL:059-230-0032 / FAX:059-230-2832

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基本理念

キリストの愛と奉仕の精神を基本に据えています。キリストの愛をもって人々に仕え、その価値観を共有し、美しく年を重ねていくことを目標にしています。人間の理想とする普遍的価値である<真>、<善>、<美>とに分けて、私たちの理念を紹介します。

1 <真> 神を敬い、自分自身を愛するように隣人を愛するという思想です。

・人の一生を織物に譬えることができます。織物はすべて縦糸と横糸とによって織られています。人の一生という織物もまた、神を敬うという縦糸と隣人を愛するとう横糸とによって織りなされていきます。どちらか一方が欠けても偏重されてもなりません。敬神と隣人愛とが調和して、謙虚さや他者への思いやりに彩られた人生が織り上げられていくのだと考えています。

・ある時、律法の専門家がキリストを試して“神の教えの中で最も大切な戒めはどれですか“と問います。するとキリストは答えられました。「『心を尽し、思いを尽し、知力を尽してあなたの神である主を愛せよ。』これが大切な第一の戒めです。『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』との戒めも、それと同じように大切です。」(マタイの福音書22章37節-39節)

神を愛することと隣人を愛することとは表裏の関係にあります。キリストは「いと小さき者」に仕えたということは、すなわち「わたしに」仕えたことだと仰せになりました。トルストイはこの教えを「靴屋のマルチン」という有名な短編に書き上げました。

・隣人愛については「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」という興味深い記述があります。普段、隣人愛のみが語られがちですが、キリストは自分自身を愛するように隣人を愛しなさいと仰せになっていることです。隣人愛にはその基に自己愛があり、自己愛が隣人愛に先行していることです。愛するとは、大事にする、大切にするということでしょう。自分自身を大事に大切にできなければ、隣人を大事に大切にすることはできないからです。ありのままの自分を受容してはじめて、他者をありのままで受け入れることができるからでしょう。この意味における自己受容が隣人愛には不可欠であると教えておられます。

2 <善> 人の価値はどこにあるのでしょう。キリストの教えによれば、人の価値はその人の存在そのものにあるという思想です。

・世間で一般的に共有されている価値観は行為価値と呼ばれるものです。行為そのものに価値を置く考えです。“何ができるか、できないか”、“どれだけできたか、できなかったか”、が人の価値判断の基準となります。学業で言えば成績です。営業で言えば販売実績です。つまり出来高制の価値観です。

しかし、出来高制の価値観のもとでは、人はその生涯を心豊かに、安らぎを感じて生きることが難しくなります。なぜなら年を重ねるということは、これまで出来ていたことができなくなっていくことを意味するからです。“あれもできなくなった”、“これもできなくなった”と自分の価値を認めることができなくなっていくのです。その自分の価値が認められず、何の役にも立たない、お世話になるばかりの、お荷物でしかないと感じられるようになります。その思いが、精神的なストレスとなり、健やかな心身と魂の平安を奪っていきます。

・キリストはもう一つの大切な価値観を教えられました。それは一人一人の存在そのものに無限の価値があるというものです。嬰児や幼子は何もできません。受け身のからだです。加齢によって人は年と共に受け身のからだになっていきます。そしてやがて、幼子に帰っていきます。例外なしにそうです。では何もできない幼子や高齢者には価値がないのでしょうか。絶対にそんなことはありません。無意識のうちにも人々はこの存在価値を認めているのです。

・この価値観を大切にして、高齢者や社会的弱者と言われている方々と共生し、自分を大切にし大事に思う心を育み、その価値観を共有していきます。外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされることができると信じるからです。

3<美> 加齢を肯定的に捉え、美しく年を重ねていくという思想です。

・加齢とは年輪を刻むことです。そこには人生のさまざまな経験が彫り刻まれています。嬉しいことや悲しいこと、辛かったことなど多様です。それらの経験は、顧みれば貴重なものばかりです。年輪とは経験に裏打ちされた知恵の輪でもあります。刻まれた貴重な数々の経験を掘り起こして分かち合います。年輪は泉のようなものです。湧き出る知恵の泉から水を汲み出して、飲ませていただきたいのです。

<基本方針>

1 キリスト教の精神に基づく愛と奉仕の心をもって地域福祉の実践とその充実を図っていきます。
2 地域社会を一つの家族として捉え、その奉仕において真に家庭的・家族的であることを求めていきます。
3 福祉の専門性を生かし、豊かな地域社会づくりに貢献していくことを目指します。
4 地域福祉を担う人材を育成し、施設の特徴ある差別化を図り、サービス体制の確立とサービスの質的発展を期します。
5 運営にあたっては、現場尊重主義を原則とし、人材の専門的知識や能力や技量などを総合的に把握し、奉仕の機能的で柔軟性のある対応を目指していきます。

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